2004年4月21日、青空の下、愛環鉄道の山口駅に集合したのは、北岡由美子先生をはじめ
新講座「身近な『花旅』」の参加者25名の皆さん。私の普段のたるみきった生活を考えると一抹の不安もありましたが、
後ろからついて行ってみることにしました。
第1回目の旅は、海上の森。愛知万博との問題で全国的にも注目の集まっている場所です。
新緑の中にわずかに残るカスミザクラの薄いピンクに目をやりながら歩いていると、目の前を小ぶりのアゲハに似た蝶が…
「あっ、春の女神とも
呼ばれているギフチョウです。絶滅のおそれがあるので、皆さん運がいいですよ。」と先生が弾んだ声で教えてくださいました。
枝に止まった所を息をころして見るとアゲハほどの派手さはないが、薄黄色の地に縦の黒い縞が上品で美しい蝶です。
思わぬお出迎えでますます期待が膨らみます。
この季節、足下ではスミレが可愛い姿を見せてくれます。「墨入れ」に形が似ていることから名の由来がきていることや、
タチツボスミレ、ニオイタチツボスミレ、シハイスミレ、マキノスミレの見分け方など、先生が足を止め教えてくださいます。
また、森林を一度裸地にしてしまうと、アカマツの林になるまで50年くらい。
さらに、落葉樹のコナラやアベマキの林になるまでに100年ぐらい。
少しずつ常緑樹が増えて、最も安定したツブラジイの林のなるまでは200年以上かかるという、
植生遷移と呼ばれる森林の変遷についても熱く語ってくださいました。
大正池でお昼を広げながらの自己紹介では、毎週海上の森に通っている方、街中心の暮らしで花について知らない
のでという方、3月に退職、手始めに参加してみたという方、公休を取ってきた方、
また、かけあいで楽しくお互いを紹介してくださったご夫婦のお話に耳を傾け、なごやかな時が流れました。
今日一日でたくさんの花の名前を教わったはずなのに、気づけば2つしか、頭に止まっていないけれど、
「それでいいの。まずは楽しいと感じていただければ。」という先生の言葉に慰められ、
この週末は柄にもなく花と出会いに近所を歩いてみようかなどという気になっています。 (トト)
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