スチレンのボードに古裂(絹の古布)を絵の具にして、鮮やかなタッチで絵画の世界を作るのが絹彩画。
講師前野節さんが研究の末、作り出した他にはない独特の技法です。
布の持つ質感・色合いを生かし、近くでは木目込み人形の肌合い、遠くでは絵画としての魅力。
特に日本の町並みを描いた作品には心ひかれました。
「日本の古い風景を残したいから…」と言われる前野講師はご自分で全国をスケッチ旅行し、
実際に出会った風景をそのユニークな技法で絵画に仕上げます。
朝日カルチャーの講座では講師の作品に魅せられた受講生が熱心に指導を受けています。
初めは小さな花などの作品から入り、その後、講師の下絵を使って、風景や建物の絵にも取り組んでいきます。
繊細な作業は時間も根気も必要ですがそれだけに完成時の達成感はひとしおでしょう。
一つの作品に何カ月もかかるというのも頷けます。そこで製作手順を見せていただきました。
まず、トレーシングペーパーに下絵を写しとり、それをスチレンボードに貼り付けます。
張り付けた下絵に沿ってカッターナイフで切り込みを入れます。
次にボードからはがした版下を布にはり、キメシロを付けて布を切ります。
ボードの切り込みに鉄筆を使って深さ2ミリのミゾを入れます。
カットした布をミゾに埋め込んでいきます。
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