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<講座リポート>
ものづくりをめぐる小さな旅
その1
講師: 「手の仕事」編集長 小出 朝生    木(第3) 10:30 現地集合

→安達講師を迎えて公開講座 「チェンバロの匠が語る魅惑のバロック音楽」 が開かれ、「名古屋古楽情報」で も紹介されました。

チェンバロ工房を訪ねて
 

 今回ものづくりで訪ねたのはチェンバロを作る工房。 実はチェンバロという楽器がどんなものなのかよくは知らないまま、当日チェンバロ工房を訪ねました。

  チェンバロ作りの職人である安達さんは、本当に話し出すと止まらないという方でした。
話はチェンバロのこと、材料のこと、制作のことはもちろん、音楽 のこと、チェンバロ作りを学んだフランスのこと、 どんどん話が飛躍しながらも、チェンバロの虜になり、好きなチェンバロ作りにどっぷり浸かっている 安達さんのチェンバロに対する深い思いが1本ぴんと張っているような楽しい話でした。
聞きながら、こういう話をどういう職業についたらいいのか迷っているような若い人にぜひ聞いてもらいたいな、 とずっと思っていました。

 チェンバロと安達さん

ついこの間、今の小学生の将来なりたいものが書かれた寄せ書きを見てびっくりしたのですが、 定番のスポーツ選手や歌手に混じって、公務員やサラリーマンがいくつもあって、これって職業? どんな仕事をしたいのかは全然見えてこないですよね。
とはいえ、この講座でこれから訪ねていく「ものづくり」の現場なんて、大人だって知らないのに、 小学生が知るわけもなく、もちろん将来の仕事の選択肢に入るわけもない。 でも、今回の安達さんのようにチェンバロを作るのが楽しくて、さらにチェンバロを糸口にしながら どんどん自分の世界を広げていくような生き方があるんだ。と知ることは、 絶対人生の選択肢を増やしてくれるだろうなと思いました。

チェンバロはもちろん楽器だったけれど、家具としての面ももっていたそうです。それなら、この装飾も納得。

なんて、話が脱線しましたが、もちろんチェンバロのこともかなり詳しくなりましたよ。 最後にチェンバロの音色を安達さんの演奏でじっくり味わいました。
ピアノの様な平均律でない調律のせいでしょうか、ちょっと悲しげなメロディーや音色にじーんとなってしまい、 今度チェンバロのCDでも探しに行こうかなと思いながら、工房を後にしました。

番外編
天井の高い倉庫のような工房の中の一角、そこだけ天井が低く張ってあるところがありました。 上に材木などが載っていたので、てっきりそのために作ったのだとおもっていたら、これが違っていました。

答えは右の写真(安達さんが竹の棒を持ってる写真)。 うまく説明できませんが、木部の接着に「にかわ」を使っていて、この「にかわ」は塗ったら すぐに圧着していかないといけないので、その時に竹の棒を天井とチェンバロの間のつっかい棒のようにして、 止めていくそうです。天井はそのために必要だったんですね。
2005/04/26(

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