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<講座リポート>
ものづくりをめぐる小さな旅
2005年5月
講師: 「手の仕事」編集長 小出 朝生    木(第3) 10:30〜12:00
現地最寄り駅集合
 
丹羽ふとん店・(有)森安(帽子屋)を訪ねて

今回のものづくりで訪ねるのは、ふとんやさんと帽子やさん
ちょっと地味めなものづくりかな?という予想はあっさり裏切られてしまいました。

最初に訪ねたのは、丹羽ふとん店。
丹羽さんは実は空手道場の先生でもあるそうです。そのためか、身のこなしが実に軽い・・・。
この軽さが、ふとんなどを成形していくときの、あの見とれてしまうような軽やかな手つきにつながるのでしょうか?

ふとん機械 まず、綿を打ち直す機械をみせてもらいました。入り口のところに輸入した綿が積んでありましたが、 ふわふわのはずの綿はぎゅーっと圧縮されて、もうちょっとでフェルト状態。 そんな綿や打ち直しのために持ち込まれたふとんの綿が、機械を通すとこんなになるんですよ、 と見せていただいた綿は本当にふわふわして気持ちがよかった。

丹羽さん その後2階の道場にあがって、綿のふとんが実はアジアではとてもポピュラーな寝具であること、 今や欧米でも綿のふとんが流行っていることなどを、ご自分で実際に各国を回って撮ってきた写真とともに 教えていただきました。 実は私自身は羽毛ふとんなどを愛用していて、綿のふとんなんてそのうちなくなってしまうのでは? なんて思っていたので、この話を聞いて、ちょっと綿フトンを見直さなきゃいけないかも、と思いました。 そしていよいよ綿入れの実演です。 なんと、今日の参加者の中の一名の方に、これからみんなの前でつくる座布団をプレゼントしてくれるのだとか! 受講生の目が一瞬きらっと光った?

ふとん作業
ふとん綿入れ

さて、1枚の座布団にこんなにたくさんの綿が必要なの、と思うくらいの量の薄くのばされた綿を丹羽さんは 1枚ずつ鮮やかな手つきでたたんでは、重ねていきます。
ただ重ねるのではなく、方向も大事なのだとか、だんだん座布団の形になり、最後は角。 本当に、これが座布団?というくらい角がピンと立ったその形はかわいらしいものでした。
それから器用に側生地の中へいれ、口を閉じ、房をつけてできあがり。
できあがった座布団にさわってみると、角にもきっちり綿が入り、やわらかいけどしっかりしている。 我が家の座布団とは大違いでした。

丹羽さんがふとんをつくっている行程は本当に見ていて気持ちがよく、 あたりまえのものをきちんとつくることのすばらしさを実感させてもらえた気がします。

帽子 続いて、お隣の帽子をつくっている森安さんへ。
実は全くの偶然なんですが、 今回のふとんやさん、帽子屋さんはお隣どうし。
外からは帽子屋さんだなんて全然わからないのですが、戸をあけて一歩中にはいると、 ここかしこに帽子の木型が置いてありました。
すぐに帽子の木型だとわかるものや、本当に帽子の木型?というものまで・・・
1階ではこの帽子の木型をつかって帽子をつくる行程を見せていただきました。
帽子の素材に蒸気をあてて、この木型にかぶせてぎゅっぎゅっと引っ張っていくと、ちゃんと帽子になってしまいます。
その上からひもをかけてぐっと締めると、ギャザーが寄って、だんだんおしゃれになっていきました。
てっぺんをちょっとひねってみたり、いろいろアレンジを加えていくそうです。

帽子 次は2階へ。
2階にはミシンが何台もならんで、ここかしこに完成途中の帽子がたくさんあって、 奥の方には完成した帽子の棚もあり、思わず視線は帽子にくぎづけ。
そして、なんと 講座の下見に伺っていたスタッフのために帽子をつくっていただいてあり、当人はとても感激!
で、スタッフをモデルに帽子は自分でいろいろアレンジして楽しめるものだということを、実演しながら教えていただきました。
そんなお話をたっぷり聞いたせいか、皆さん、帽子の魅力に取り憑かれてしまったかのようで、いろいろな帽子にチャレンジしてお互いに批評しあいながら、あっという間に時間がたってしまいました。

帽子をかぶる ここでも受講生のうちのお一人のために帽子をつくっていただいたのですが、最後にできたての帽子をかぶると、あーら不思議、なんだかすっかり雰囲気まで変わってしまいました。
改めて帽子の力を実感。それにしても、今まで帽子がどんな風につくられているのかなんて考えたこともなかったけれど、いろいろ工夫しながら、こうやってつくられていたんですね。
最後に森安さんが「みなさん、どんどん帽子をかぶってくださいね。」とおっしゃっていましたが、私も含めて皆さん、うんうんとうなずいていました。

日々野 おまけ。日比野の駅からふとんやさんへ行く途中、工場の脇になんだかほっとするところを発見。こんな風景いつまでも残っていてほしいですよね。2005/5/28 (
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