「怨霊講座」というニックネームで開講前からホームページスタッフ内では大評判だったこの講座。
「怨霊」にも「京都」にも「おいしいもの」にも並々ならぬ興味関心をもつ私です。参加しないわけにはいきません。
ツアーに先立っての座学も期待以上に興味深い内容でした。
資料として配られた『伊勢物語』六段は有名な文章ですが、先生に解説していただいた京都鬼門ラインのお話によって、
目からウロコ、はじめて「そういうことだったのか」と『伊勢物語』の面白さにも開眼させてもらいました。
とはいうもののツアーの前に『伊勢物語』どころか川端康成も谷崎潤一郎も読み返せないまま、
当日は集合場所に時間ぎりぎりにようやく到着。20名余の受講者と共に大型バスに乗り込みました。
(講師の蔵田先生は名古屋在住ですが、毎週末京都に行かれているそうで、この日も平安神宮からバスに乗られました)
今回のツアーの最大目的である上御霊神社にまず拝観します。
この日は御霊会巡行の前日で、屋台なども立ち並び、神宝の剣鉾や神輿も準備されていて、
なんとも摩訶不思議な異界ムードがたちこめていました。
神社縁りの早良(さわら)内親王の悲劇、京都に今も根付く怨霊信仰、氏神神社としての歴史と伝統などについて
宮司さんから直接お話を聞いたりもしました。
上御霊神社から南へ10分程歩いて相国寺へ。とても大きなお寺で見どころも多いようですが、
今回はその中の瑞春院(水上勉の直木賞受賞作『雁の寺』のモデルとなった寺)を拝観しました。
完全予約制ということでわたしも初めての拝観でしたが、なかなか素晴らしい襖絵、枯山水の庭園などもあり、
御本尊の阿弥陀三尊佛も美麗で目を奪われました。
この後、またバスに乗り、谷崎が愛好してよく通ったという料理店「山月」で昼食をとりました。
1時間程の昼食タイムの後、「山月」から歩いて法然院へ。ここは以前雪の日に訪れたことがありますが、 それはもう夢幻のような美しい佇まいでした。新緑の法然院ももちろん綺麗でした。(境内の墓地に谷崎が眠っています)
さて、今回のツアーで意外だったのが、ここからいわゆる「哲学の道」に入り、
全行程をほぼ完全制覇してずんずん歩き、南禅寺近くの洛翠の庭(藤田家別邸)までノンストップで行ってしまったことです。今まで哲学の道周辺を歩いたことは何度かあったものの、こんなによく歩いたのははじめて。
平日だったためか人も少なく、緑は生き生きとして、疎水のせせらぎが心地よく、雨も上がって思いがけない 健康的なウオーキングとなりました。
洛翠でいただいたお抹茶にほっと一息。
非常に盛り沢山でユニークな京都「怨霊」の日帰りツアー。秋からの新講座も楽しみです。
(りん) |