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二胡(胡弓)は、弓を二本の弦に擦り合わせて発音する中国古来の楽器である。
その旋律は、優雅でありながら、どこか寂しく、そして懐かしく聴く者の中に染み込んでくる。
このところのブームによって、日本でもCMや、ドラマでよく耳にするようになった。
朝日カルチャーなごやではすでに、2年前に開講し、幅広い年齢の方が受講されている人気講座である。
今回は、受講生と張先生によるミニコンサートと、初めての方にむけての体験教室が行われるというので
会場をのぞいてみる。
受講生16人が経験年数で4つのグループに別れ、50人ほどの観客の前で2、3曲ずつ演奏する。
ニ胡は弦が浮いている分音が外れやすいため、どの方も真剣で、緊張がこちらまで伝わってくる。
「一生懸命教える。一生懸命練習してそれに答えてくれる人がここにはいる。そのことに私は大変感謝をしています」と
話してくれたのは、講師の張照翔先生。
「三門峡暢想曲」「チゴイネルワイゼン」「チャルタシュー」と自ら演奏されたが、
たった2本の弦から発せられているとは思えない複雑な音色と、繊細なビブラート、そしてその技術の高さを
聴く者に意識させない感情溢れる表現に、観客はただただ身をゆだねた。
張先生は、民族音楽は都会の大学で極めるものではない、その土地に暮らしてこそ育めるものと、
故郷の内モンゴルにもどり演奏、教鞭をとった後、、ロシア、台湾、香港そして日本と二胡の指導にあたってきた。
中でも日本人は心を表現することがうまく、新しいものを吸収する能力に長けていると感じるとのこと。
「近い将来、日本の文化の中で育った二胡のすばらしい演奏者がでますよ。朝日カルチャーセンターで学ぶ人の中から」
ホントに?「絶対!」真っ直ぐ目を見て話してくださる先生の言葉は確信に満ちていた。
コンサート後、先ほどとはうってかわってリラックスした表情の皆さんに二胡を始めたきかっけなどをおたずねすると、
「10年前モンゴルで二胡の演奏を聴き魅せられました。日本で張先生と出会いついにはじめました。
まだ11ケ月です。言葉ができなくても音楽なら外国の方とコミュニケーションがとれる。
二胡でもそんなふうになれたらいいなとは思いますけれど、まだまだ…」
「はじめ馬頭琴を習っていましたが、代講でいらっしゃった張先生に惹かれ二胡に変えて2年目です」
「偶然テレビでニ胡のすばらしい演奏を聴き、これをやりたい!と思いました。音符が読めないハンディもありませんし。
バイオリンをやっている娘がいつかいっしょに演奏しようねと言ってくれます」などなど、
最初に二胡の旋律を聴いた時の感動が忘れられないこと、張先生の熱心な指導に惹かれていることは
どの方も共通している。
コンサートの最後には、先生とともに、受講生も自分の楽器を体験者に貸し出し、
構え方、音の出し方などを教えていらしゃった。
今回コンサートを見逃した方も、見学は随時いいようなので、ぜひ、この熱い教室をのぞいてみては…
たぶん…はまってしまいますよ…。
(トト)2004年9月16日
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