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<講座レポート>
歴史的都市の読み方
講師:愛知淑徳大学教授 河辺 泰宏
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第1回目の講義は都合でいけなかったのですが、「名古屋のまち」についての講義だったようです。

名古屋は城下町としてつくられ、「碁盤割り」という格子状のまち割りで有名。というのがどうやら第1回の主な内容。 第2回の講義は、それをうけて世界の都市を「格子状のまち割り」を切り口にして見ていこう、というものでした。

実は私、大学ではいちおう建築を学んでいるので、その辺りのことは知識としては知っているはずなんです。でも、そういった知識って、どうしても通史的、地域別みたいになってしまい、今回のように時代・地域・文化などに関係なく、「格子状の都市」を並べてみていくと、いろいろおもしろい発見があることがわかりました。

特に印象に残ったのは、同じスケール(縮尺)で世界の格子状のまち割りという特徴をもった4つの都市を並べた資料。「江戸時代の名古屋」、「平安京」、「古代ギリシャのミトレス」、「唐の長安」。名古屋と平安京は多少の時代の違いがあるとはいえ、同じ日本の都市でどちらも格子状のまち割りなのだから、似ているかといえば、そうではなかったんですね。

例えば名古屋の広小路。もともとは火除け地として拡幅された道でしたが、その幅でさえ約27m。ところが、平安京のメインストリートであった朱雀大路、これはなんと約84mの幅員。おまけに、この街路に面して立つ建物の出入り口は、この街路側には設けられていなかったそうで、 想像してみるとちょっと異様。そんなことからも、それぞれの都市がつくられた思想が全く違うものだったということを実感することができました。

ちなみに、名古屋とミトレスは意外に街路のスケール感が似ているようです。で、長安。これはもう、街路の幅、まちの大きさ等が全然異なっていて、土地の高低もまるで無視されていて、何か壮大な思想に基づいて無理矢理つくってしまった都市だったんですね。というようなことが、この4つの都市を並べた地図から読みとれてしまう。なるほど、とうなってしまいました。

全部で25の都市の地図を見ながら、上の様なお話を聞いていると、行ったことがある都市であれば、そんな経緯があってああいう形になっていたのか、と改めて納得したり、いったことのない都市であれば、頭の中で勝手に町の様子を組み立てながら、やっぱり実際に行ってみたいな。なんて思ったり。本当に充実した2時間でした。

他の受講生の方々も、とても熱心で、講座の合間の休憩の時間もずっと質問タイムになってしまう程でした。

その成り立ちや歴史を想像しながらまちを歩くのが好き。とか、地図をみていろいろ空想するのが好き。なんていう方には絶対おすすめの講座です。(

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