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講座リポート
「私の香りを見つける」 (講師 パフューマー:新間美也)   
2008年5月10日(土)15:30〜18:00
会場:ホテル名古屋ガーデンパレス内
 あいにくの雨天となってしまいましたが、地下鉄栄駅から徒歩5分のホテル内に入ると、結婚披露宴でもあるのか華やいだ非日常空間が楽しめました。特別講座「私の香りを見つける」の会場は、一階フロント近くのイタリアンレストラン「プリモーラ」です。受け付けをすませると、教材である「調香キット」を受け取ります。

 講師の新間先生は、ふだんはパリにお住まいでパフューマーとして活躍されています。この日はシックな黒いドレス姿で、笑顔を絶やさず、落ち着きのある優しい口調で香水の基礎知識、「私だけの香水」のつくり方を講義されました。
 23人の受講者の中には男性も数人あり、年代もかなり幅があるように見えました。

 まず最初に先生から「自分の好きな香りを思い出してみましょう。あなたの一番好きな香りは何ですか?」という問いかけがありました。

 たとえば、沈丁花、ミモザ、紅茶、新茶などの答えが上がりました。

 嗅覚というのは人間の五感の中で最も本能的な感覚で、ダイレクトに大脳に働きかけます。ある匂いによって一瞬にして色々な思い出が感情とともに甦ってくる経験は誰にでもありますね。自分にとって、好きな香りにいつも包まれていれば、いい精神状態をキープできるし、逆にいやなにおいであれば精神状態も悪くなり、体調まで崩すことになりかねません。

 「どんなに流行の香水であっても、店員に勧められても、それが自分にしっくりこなければ、使わないほうがいいんですよ」という先生のアドバイスは心にとめておきたいですね。

 途中でいったん休憩タイムがあり、「プリモーラ」特製の豪華スイーツと紅茶(コーヒー)が出されました。そのころには参加者同士、なごやかに談笑しながらスイーツを味わい、10分程の休憩後はいよいよ各自が自分の香水づくりにとりかかりました。

 キットの中には、3つのビンがあり、「シトラス」「フローラル」「ウッディ」と大まかに3タイプの香りをかぎ分けます。この3タイプの中で自分はどの香りが一番好きなのかをまず決めます。そして一番好きな香りを自分の香水のベースとします。

 ベースにする香りは、大体40〜50%使用しますが、70%であっても80%であってもかまいません。そして残り2つのタイプの香りから、少なくとも1種類の香りと組み合わせることで、自分だけの香水の完成です。

 「オリジナルですから、その香水の名前をご自分でつけてくださいね」という先生のことばで、「○○なんて、どうかしら!?」など、楽しい会話も弾んでいました。

 「香水はあくまで、自分らしくいられるための香りだということを忘れないでくださいね。あと香水を楽しむために気をつけることは、つけすぎない、ということ。初心者は特に、まずはワンプッシュに押さえて、足りなければ2回、3回とプッシュするくらいで十分です」

 「またいきなり香水(パフューム)を使うより、トワレやコロンから使いこなしていくほうがいいでしょう。日本人は世界の中でも非常に嗅覚が発達した民族です。あくまで清潔な身体に使うこと、自分の好きな香りの系統でボディクリームや石けんもそろえるなど、香りを上手に日常に取り込んで楽しんでくださいね」

 自分らしさを大切にして香りを楽しんでほしい。そんな思いの深い先生のお話がひときわ心に残りました。

 最後の質問タイムで、先生ご自身への質問(パフューマーという職業についてなど)も出ましたが、もし次回もまた新間先生に来ていただけるならさらに詳しくお仕事のことや、パリでの暮らしなどについても聞いてみたいと思いました。
香りの専門家である新間先生ご自身がほんとうに素敵な女性なので、きっと影響を受けるパフューマー志望の若い人も増えていくに違いありません。将来が楽しみな気持ちにもなりました。
(2008年5月 りん)