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<講座勝手見帳>
魯山人と器
講師:古美術評論家 青柳 恵介
この講座は現在開講しておりません

6月15日の講座には約30名が参加。講師は生前の白洲正子さんと親交も深く、骨董関係の著書も多い評論家の青柳恵介さんです。今回は「美」の演出家としての魯山人の才がいかに卓抜したものであったか、いくつかのエピソードを織りまぜて楽しくお話して下さいました。

一番印象に残っているエピソードは、魯山人の「星岡茶寮」に来た客の一人が珍しいチーズを持って来て、他の客と切り分けて食べ「とてもうまかった」とそのチーズを誉めたそうです。その客が「先生がそんなにお気にいられたなら、まだ家にたくさんありますからすぐにまたおとどけしましょう」と言うと、見る見る不機嫌になった魯山人。「そういう時はたとえ家にあってもないというもんだ。ほんとうに客においしく召し上がってもらうには、たとえ嘘であっても『あなたにために全部お出ししました』と言うのが、もてなしの心である」と。

魯山人というと、食の素材にはもちろん、その素材を最大限に引き立たせるための器選びにも凝って絶対に妥協しない真の風流人という人物像が浮かびます。贅を尽くした食材や器は一般庶民である私にはなかなか縁がないものですが、ふだんの生活の中で物質的な贅沢ではなく、精神的な贅沢を演出する心、もてなしの心は大事にしたいものですね。いろいろ勉強になりました。

次回6月29日(火)は、名古屋市内八事「八勝館」で現地講座「魯山人の器を楽しむ集い」が開講されます。この回のみの参加も可能。お席にまだ少し余裕があるとのことですので、関心がある方はこの機会にぜひお申し込み下さい。

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