煎茶道というとちょっと堅苦しく構えがちですね。
でも売茶流のこの教室には、最近「美味しいお茶を煎れたいから」というシンプルな理由でお稽古を始められる方も多いそうです。
「正座は苦手」という方や足腰が弱っている方は椅子に腰掛けたままでもOKなので、気兼ねがなく始められますよ。
教室の雰囲気は優雅な格調を基調としながら、様々な世代が揃い大変なごやかです。 凛としたご年配の方から作法や生活の知恵を授かりつつ、身近な社会事件、生活の知恵など会話も楽しみながら煎茶の美味しさを味わえます。 核家族化が進み、隣近所とのお付き合いもなくなってきた現代では、若い世代が年長者から様々なことを学ぶ機会も減っています。 日常の中ではなかなか経験できないこうした文化的空間で、世代間の交流と共に年長者から次の世代へ質の高い文化や知恵が伝授されるのは、素晴らしいことですね。

煎茶道は中国にそのルーツがあり、日本では江戸時代の文人たちによって広まり、現代へと受け継がれて来ました。日本独自の伝統文化である茶道(
お抹茶)が精神修行的な面もあるのに対し、煎茶はあくまでお茶の美味しさを味わう風雅な遊びであるのだそうです。この講座に通って来られる方の多くも、慌ただしい日常をつかの間忘れ、ほっと寛げる時間であることをおっしゃっていました。
茶道には日本文化の全てがあり、この教室に通い始めてから趣味や興味の巾が広がったという方も多いとか。長い方だともう30年も続けられておられるそうで、「一生の楽しみですね」とのことです。取材に伺った日は11月の朝日大茶会前の猛特訓中でお着物の方も多かったのですが、普段は洋服の方がほとんどとのこと。茶道の心得がない方でも気楽に始められ、奥深い日本文化の香りに触れられる「清らかな遊び」である煎茶(売茶流)をあなたも始めてみませんか?(りん) |